先日某映画会社の面接を受けてきました。(注:アルバイトです)
求人雑誌で珍しく応募をかけていたので、金銭の底をついていた私はこれ幸いとさっそく履歴書を書き書き、ポストに投函。久しぶりに書いた履歴書は六枚を費やしたというのに修正液を使うというお粗末なものとなってしまいましたが、志望動機はうまく書けたなあと自己満足し、ポストに投函しました。その際二拍一礼するのも忘れません。「受かりますように!」と願掛けしました。(大学内に設置してあるポストだったので少しばかり恥ずかしかった)
アルバイトの求人なのに書類選考の上で面接というのにびびりましたが、そこはさすが映画会社、人気があるんだなと納得しました。(履歴書を持ってそのまま面接、というのが一般的…な筈)就職活動がおわったというのになぜまたこんな緊張を…と無駄にどきどきしながら数日がたちました。
数日後、来ました。連絡。母親が電話をとったので、なぜ私のところに映画会社から電話が…「あんた一体なにしでかしたの」と言わんばかりの表情で私を見つめてきました。(過去にレンタルビデオ屋から延滞の催促がかかってきたという情けない事実があるため、疑われいるようです)訝しむ母に何もしてませんとアイコンタクトを送り、受話器をとりました。どうやら書類上は問題なかったようで面接にきてくださいとのこと。緊張しながらも今までのアルバイトで培った必殺猫かぶりの術で担当の方とお話することができました。いますよね、電話と普段の態度が全然違う人。私もその1人です。そばにいた家族は私の言葉遣いに気味悪がっていることでしょう。家ではめんどくさがりの無愛想なので。人間使い分けが大事です。
面接の日がやってまいりました。担当さんに「ご都合いかがですか?」と聞かれとっさに「問題ありません」と元気に答えてしまった私ですが、授業が入っていたことをすっかり忘れていました。三つも授業を休むことと引き換えに、面接場へと向かいます。これからは気をつけないと単位が足りなくなって最悪の場合卒業できなくなるので本気でかかります。アルバイトひとつにハイリスクすぎです。でもきっとなんとかなるでしょう。
面接場所は劇場内の事務室のようなところでした。集団面接だと聞いていたので(アルバイトなのに)五、六人いるかと思いきやそこにいたのは1人の女の子でした。今年で十台は最後なんですよと笑う彼女。成人式なんてとっくに過去の遺物となっている私にはいささか眩しすぎました。
しばらくすると担当の方がやってきて30分程の面接が行われました。出勤可能な日数や交通手段、今までのアルバイト経験など聞かれました。最後に自己アピールと志望動機をお願いします、と言われたときには驚きましたが。これは本当にアルバイトの面接なのでしょうか。書類選考に集団面接、とどめに自己アピール。今までの就職活動の成果をここで出せと言われているような気がしました。隣に座る女の子は少し困惑しながらもしっかりとした意見を述べていて、将来有望そうだなあと思わず微笑んでしまいました。私はというと、「ほんとに今まで就活してたの?」と言われても仕方ないような拙い回答でありましたが、口が勝手に動いてくれたのでギリギリで逃げ延びました。緊張すると口が勝手に動く自分が不思議です。これに何度か助けられましたが虚偽だけは御免なので気をつけなければなりません。
面接がおわり、他にも何組か応募者がいるので採用の合否は一週間をみてくださいとのことでした。例によって不採用の場合は連絡はなしなのですが、この時間が私は嫌いです。来るのか来ないのか分からない連絡を胃を痛めながら待ち、採用だったならまだしも不採用だったなら最悪です。不採用なのに気付かず、「もしかしたらまだ連絡が来てないだけかもしれない」と淡い期待を持ち、連絡を待ち続ける姿は痛すぎます。私の明日は一体どちらか。またお祈りしなくては。
そして本日、連絡がありました。ありがたいことに採用でした。嬉しさに勢いあまり「ありがとうございます!」と元気ハツラツに答えてしましましたが担当の方は「こちらこそ。これからよろしくお願いします」と優しく答えてくださいました。そういえば面接の担当の方も優しい方でした。私の拙い回答をうんうんとにこやかに聞いてくださいました。きっとこれから楽しい職場になるでしょう。なるといいなあと思いながら次回の研修などの説明を聞いていました。
そして今に至ります。随分長くなってしまいました。あのとき一緒に面接を受けた子も受かっていたらいいなと思います。しっかりしたお嬢さんだったので、多分大丈夫だとは思うのですが。
面接のときにうまく言えなかった志望動機と思い入れをここに書き示しておきたいと思います。
映画会社は昔から特別な場所でした。幼い頃からよく親に連れていかれ「ドラえもん」など観ていたものです。(余談ですが、当時のドラえもんは作品ごとになにか訴えるテーマがきちんとあったように思います。「雲の王国」や「ブリキの迷宮城」などは人と自然、人と機械。人間が生物すべての中で頂点に立っているのではないということ、人は万能でも神でもないこと、などなど。子供心に感じていました)
母が昔、なぜ私を映画館に連れていくのか父に聞いたことがあるそうです。
答えは「キラキラした目で観てるから」
恥ずかしい親父だと思いつつ、自分はそんな顔して映画をみているのかとちょっと感動しました。なにか一つの物事に一生懸命になってるひとは魅力的です。少し違うかもしれませんが、私もそんな風にみえるのかと思い嬉しかったのです。
映画館て非日常的な場所ですよね。休日に恋人や家族、友人とうきうきしながら訪れる場所です。劇場内に入ったら日常とは切り離された空間に入ります。私はその時間が大好きです。今まで顧客側としていましたが、今度はそういう時間を提供する立場に立ってみたいと思いました。お客様へのお手伝い。それってとても素敵なことだと思うのです。(今まで接客業をしてきたこともあってか、割と尽くすことは好きなようです←姉によく見られる傾向らしい)学生も最後の年なので好きなことをしたいというのもありました。後悔するぐらいなら好き勝手生きろ精神です。
そんなこんなで今に至ります。本当に長いですねこの記事…。ここまでのお付合いありがとうございました。次回の研修でヘマをしないよう気を付けたいと思います。
あー書いた書いた!(すっきり!)